土地改良区概要

組織名 登米市豊里町土地改良区
所在地 宮城県登米市豊里町新町3番地10
電話番号 0225-76-2168
代表者 理事長 阿 部 公  理事長紹介ページこちらへアクセス下さい。
設立年月日 昭和27年5月19日 認可番号:宮区第56号
地区面積 1,134ha
組合員 779名
総代 36名
理事・監事 理事:7名 監事:2名
職員 正職員:7名 臨時職員:2名

土地改良区のあゆみ

 本地区の地形は、奥羽山脈と北上山脈の境界部を北上低地を作りながら流下する北上川流域に開けた、宮城県の北東部 登米耕土の南端に位置し、北東部を丘陵に、東側を北上川、南東側を旧北上川に開けた、北上川堆積土からなる扇状地形で、 海抜8.5mにあり東西になだらかな丘陵地を受益地とする平坦な稲作を基幹とした水田単作地帯である。
 特に、全国名高い「ササニシキ」「ひとめぼれ」に代表される良質米の生産地である。一方、肥育及び繁殖牛や酪農、養豚など 畜産も盛んで水稲との複合経営が行われている。
 本地区の農地整備の歴史は、藩政時代の仙台伊達藩所領として寛文時代(1667年)から天和時代(1683年) の新田開発に遡る。以来、北上川が改修されるまでは大洪水により常に一望湖水の状況を呈し、耕地は泥海化し、凶作飢餓の繰り返し で洪水克服のための堤防改修など幾多の対策が講じられてきた。 その後、時代の変遷を経て明治22年、赤生津村と鴇波村とが併合、豊里村と改称され、農村環境の整備が始まった。
 豊里村における潅漑用水の供給は、散水を待井に溜め同時に北上川の出水期にこれを待井に引き入れ耕作の用水に供する手段で毎年干ばつを余儀なくされていた。この状況を克服すべく、大正14年の揚水機場の設置に始まり、耕地整理組合により昭和16年豊里村を一円とする耕地の整備事業に着手、昭和27年まで区画の整理、用水確保、 湛水の排除等が実施され、昭和27年5月19日設立の土地改良区に引き継がれ維持管理と各種土地改良事業が展開されてきた。

土地改良区とは

 土地改良区は、農業用用排水施設の管理等や農地の整備等を行う土地改良事業を実施することを目的とし、水系、行政単位など一定の地域内の農業者等を組合員(構成員)として、土地改良法に基づき、都道府県知事の認可を受けて設立された農業者の組織(公法人)です。
 農業用用排水施設の管理等は、かんがい用水を耕地へ送水、配水するための施設(揚水機場、用水路等)及び地区内の排水を集めて河川へ導く施設(排水路、排水機場等)を整備又は管理する事業です。
 農地の整備等は、小さな面積で分散した農用地を集め、区画の再形成と換地を行うことで農用地の集団化を図り、併せて用水路や排水路、農道などを総合的に整備することにより、大型機械の導入を可能にし、農業の生産性を向上させる事業です。
 農地や農業用用排水路は、食料の安定供給に欠かせない基盤であるとともに、雨水排水を受け入れて、洪水調節、地域の水害防止などの国土防災にも大きな役割を果たしています。 この一定の地域内の農地で使用収益する農業者等は、全て土地改良区の組合員となります。事業費について受益者負担を伴うほか、土地改良区の運営費は組合員の負担により賄われます。

水土里ネットとは

 水土里ネット(土地改良区)は、農業生産を行う上で欠かせない用排水施設の整備、管理や農地の整備いわゆる土地改良を目的として設立された農家の人たちの組織です。
 この土地改良区は全国に約6,000あり、関係する農家は約300万人、農地は約300万haにも及んでいます。
具体的な活動としては、農業を営む上で必要な用水のための水源確保や、用水路の整備・管理、農地や集落の雨水、排水などを安全かつ確実に排除するための排水路の整備・管理。また、水田や畑地の整備を行っています。
こうして整備された農業用用排水路の延長は約22万km(地球を5.5周分)にも達しています。
 一方、社会経済情勢が大きく変化する中、農地や農業用水は、食料の安定供給に欠かせない基盤であるとともに、国土の保全や美しい農村景観など多目的機能を持つ大切な資源であるとういう意識が国民の間で高まってきています。
 土地改良区は、ふるさとの環境を育んでいる資源を大切に守り育てることを通じ、新たな時代にふさわしい豊で住みよい農村づくりをめざして、市町村を始め、地域の住んでいる人たちみんなの理解と協力を得ながら、積極的に活動していきたいと考えています。 こうした大切な国民の財産とも言える農地や農業用水を守り育て、豊かな地域資源を次世代に引き継ぐ役割を持っている組織です。

愛称『水土里(みどり)ネット』の意味

水(み)・・・・・農業用水、地域用水など。
         地球上に広く分布し、海洋・河川・湖・沼・地下水など、自然界を循環する水のこと。

土(ど)・・・・・土地、農地、土壌など。
         土壌・地面。天地、天に対して地上のこと。

里(り)・・・・・山里、農村空間。
         農家や地域住民が一体となった生活空間など。

◇水土里・・・・・豊かな自然環境、美しい景観を意味し、おいしい水、きれいな空気など清廉なイメージを表現しています。

    

☆水土里ネット
以下のような意味合いを包含しており、将来に向けた土地改良区の役割と姿を表現しています。

○ 地球10週分の水路ネットワーク

 郷、田園地帯など、人家が集まって小集落を形成しているところ。地球10週分の水路ネットワーク全国40万㎞に及ぶ水路のネットワークによって農村の健全な水循環を形成し、農地を 潤すことにより安全・安心な「食」と「農」の基盤づくりを担うとともに、これが国民共有の財産である美しい農村の基礎となっている役割を地域・国民にアピール。

○農家・地域住民のネットワーク

 人・物・情報のつながりにより、農家のみならず地域住民や都市住民との連携(ネット ワーク)して、水・土・里を創造し、都市と農村の共生対流を促進。

○資源循環のネットワーク

 農村で発生する有機性資源(集落排水汚泥等)の農地への還元、廃棄物のリサイクルによる資源循環を通じ、循環型社会の構築に取り組む。

水土里ネット豊里

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